古民家の湯殿部分のリフォームです。
小便器と和式便器が並立したトイレをひとつにまとめ、広々した使い勝手のよい空間をめざしました。
気をつかったのは、古い建物や建具にマッチする空間にすること。
素材として天然木やコルク、和紙を用いるなど既存スペースに溶け込めるよう自然な風合いを大切にしました。
天井は屋根型に傾斜させて三角形に高窓をとり、光を取り入れるとともに開放感を出しています。
機能面では、安全であることと使いやすさに配慮しています。段差を解消し、出入口を引き戸にしてバリアフリー空間に。
2つの便器をゆるやかに分けるパーテションは、手すりとしても機能させています。
また、洗面ボウルには建主の方が自作された陶器を使用し、より愛着のも持てる空間に仕上げました。
DATA
所在地 広島県三次市
竣工年月 2000年8月
家族構成 ご夫婦(60代)+娘さん
構造規模 古民家の湯殿部分
改築面積 5.65m2(1.71坪)
設計監理 設計事務所アーキプレイス
施工 株式会社アマノ
写真 Archiplace(AP)