『変形敷地の中庭を囲む家』(木造3階建・在来工法)では、基本設計がほぼ固まり、いよいよ具体的な仕様を決める段階へ。建て主の方と一緒に、浴室・洗面・トイレ・キッチンを見に、いくつかのショールームを巡ってきました。
最初に訪れたのは、LIXILショールーム東京。(10/21)ここでは主に洗面化粧台と浴室を中心に見学しました。
このお住まいでは、各階に洗面化粧台を設置予定。しかもそれぞれサイズ(幅・奥行き)が異なるため、LIXILの複数のシリーズをご案内いただきました。

建て主の方が特に重視されていたのは「掃除のしやすさ」。ミラーボックスの下部に設置された自動水栓タイプが理想的とのこと。
洗面器はカウンター一体型を選び、鏡は一面鏡がスッキリしていて好印象でしたが、自動水栓との組み合わせに制限があることが判明。既製品では納得いく組み合わせが難しく、造作の可能性も視野に入れることになりました。

浴室はLIXILの「スパージュ」を採用します。棚やタオル掛けなどの付属品は極力省き、シンプルな空間で決まりました。内装の仕上げは、ショールーム展示の組み合わせだけでなく、カタログ掲載のバリエーションも参考にしながら、建て主の方の好みに合うものを選定しました。
ショールーム巡り二日目(10/28)は、クリナップ・キッチンタウン・東京(新宿ショールーム)へ。
目的はキッチンの見学と仕様の検討です。暮らしの中心となるキッチンだからこそ、細部までじっくりと確認していきます。

まずはキッチンのレイアウトから。アイランド型にするか、対面式で手元を隠す立ち上がり壁のあるI型にするか、実際の生活シーンを思い浮かべながら検討しました。
サイズは15cm刻みで調整可能とのことで、3mのモデルを見ながら、2.85mが最適な寸法なことがわかり決定しました。

カウンターと壁との取り合いも含めて、壁にはタイルを貼ると良さそうなことも分かりました。

カウンターは、質感が美しく傷も目立ちにくい「ステンレスバイブレーション仕上げ」を選択。継ぎ目のない一体型のステンレスシンクは、見た目もすっきりとした形状のタイプに決まりました。実際に触れてみることで、質感や使い勝手がよりリアルに感じられ、建て主の方も納得のご様子でした。
続いて、TOTO東京センターショールームへ。トイレと手洗い器、洗面化粧台の見学です。

「ネオレストLSタイプ」。便器が陶器一体型で成形されているため、給水部が外に出てくる仕様になっています。この給水部の見え方や納まりについても、実物を見ながらご確認いただきました。
トイレの手洗器は、半埋め込みタイプ、壁付けタイプ、対面タイプの3種類をそれぞれの設置方法や空間への馴染み方を確認しながら、最適なスタイルを決定。水栓はすべて自動水栓タイプで統一しました。
洗面化粧台はリクシルに続きTOTOでも検討を行いました。各階でサイズが違うため、可能なシリーズを選ぶことに。ただし、奥行きはすべて55cmとのこと。

エスクアの洗面化粧台。水栓は、掃除のしやすさを重視して、パネルに取り付けられた壁付けの自動水栓タイプを選択。鏡の下部にセンサーが内蔵されており、手をかざすだけで水が出る仕組みになっています。

各階に設置する洗面化粧台の面材もそれぞれ選定し、無事に水まわり設備の検討が完了しました。
今回のショールーム巡りを通して、建て主の方がどのような点を重視されているのかが、より明確になりました。掃除のしやすさ、見た目のすっきり感、使い勝手、そして空間との調和——それぞれの選択には、日々の暮らしを丁寧に思い描く視点が込められていました。こうした価値観やこだわりは、今後の実施設計にしっかりと反映させていきます。設備選びは単なる仕様決定ではなく、住まいづくりの大切なヒントが詰まったプロセスだと改めて感じました。
長時間にわたるショールーム巡り、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました!
設計事務所アーキプレイス HP
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【設計事務所アーキプレイスでの中庭のある住宅やコートハウス事例】
都会のオアシス中庭のある家、それぞれの時間を大切に犬猫と暮らすコートハウス、細長変形敷地の二世帯コートハウス、蕨市のコートハウス、猫と暮らす中庭のある家、囲まれた家、夏ツバキの家



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